地産地消の取組 その3

社会福祉法人 悠久会では、法人で利用する食材をなるべく地元産のものにする取り組みをおこなっています。

この度、地産地消コーディネーター派遣事業を利用させていただき、法人での地元産食材の使用率を目標としていた80%まで上げることができました。

法人の長崎県産 食材使用率

派遣事業申請時: 56% => 現在 80%

地場産物の品目数: 27品目 => 44品目

長崎県産物100%のメニュー考案

長崎県産を施設利用者さんにも楽しんでいただくために、地産地消の給食メニューを考案し、試食会を開催いたしました。

「島原の食材100%のおでんメニュー」

味料も含めすべての食材が島原産ということにこだわって作りました。

旬の食材を利用した島原の食材がたっぷりのおでん、新わかめの酢の物、塩むすびおにぎり、黒米おにぎり、島原牛乳ミルクプリンです。

おでんのだしは有明海産のだし昆布を直売所で見つけ初めて使用しました。

島原市農産物販売額第1位の大根と規格外のじゃが芋を入れ、雲仙島原鶏と島原市内で作られたかまぼこ、こんにゃく、と農海産物と加工品をふんだんに取り入れました。

利用者の方は柔らかい食べ物が食べ易い為好まれる傾向にあり、まる飲みや誤嚥を防止するためにも食材を柔らかく煮たり、小さめに切って提供するように心がけています。おでんは人気のメニューの一つです。

2月冬から春にかけて旬の島原わかめを使用し直売所でみつけた地だこも使用しました。胡瓜、生姜も島原産です。利用者の方は酢が苦手方が多いですが酢をダシでわって生姜でアクセントをつけたので食べやすくなっていると思います。

新わかめの酢の物

島原牛乳と島原産の規格外のいちごをソースにして使用しました。
島原牛乳を使用したなめらかなプリンと甘味と酸味のバランスの取れたイチゴソースの相性がよく後味もよいです。牛乳も苦手な方が多いのでプリンにすることで食べやすくなっっており牛乳を飲まれない利用者でもプリンなら喜んで食べて頂けます。イチゴも大人気のフルーツです。

島原ミルクプリン

塩むすびおにぎりと黒米おにぎりは同法人の島原むすびすの物を使用しました。島原半島産無農薬米と雲仙エコロ塩、モチモチした食感が特徴の希少な黒米を使用しております。

試食会に参加いただいた方々に「島原産100%の物は初めて食べます」「すばらしいですね」と言って頂きました。

この試食会には、地元のケーブルテレビや島原新聞社の方にも取材に訪れていただきました。しっかり悠久会の取り組みがアピールできたと思います。

悠久会地産地消ガイドラインを作成

地産地消に取り組むうえでただ単に地場産物を購入し提供するというのではなく文書化して、方針を示すことでご利用者の「豊かな生活」を実現するとともにフードマイレージや食品ロスの削減、行政、地域との連携、地域社会の活性化、生産者と消費者の顔の見える関係を構築し、食の在り方ひとつで悠久会が目指す「心と心の通い合う社会の実現」に寄与できるとの思いからガイドラインを策定しました。

また、ガイドラインを示すことで地域の方や食に携わる人が悠久会に共感し取り組みに興味を持ってくださることも期待しております。

コーディネーター派遣事業を終えて

この事業を通じてコーディネーターさんの食事提供や地元への思い、行動力が何より私たちの地産地消は取り組むうえでのお手本となり参考にさせていただきました。

私たちが、この事業を楽しんで進めて来られたのもたくさんの人とのご縁があったからだと思います。
今後も、食材の入手方法やイベント食の実施、メニュー開発と沢山の課題がありますが、みなさん今後もご協力してくださるとおっしゃってくださっていますので、悠久会としては嬉しい限りです。

まずは、生産者からの食材入手をさらに増やし、直売所を上手に活用して納品方法の問題や食材選択の幅が広がっていけるように努めていきたと思います。

Sustainable Development Goals

悠久会は、持続可能な開発目標(SDGs)を推進しています。

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この記事を書いた人

悠久会 広報の人

長崎県の島原半島で福祉事業を展開している社会福祉法人です。SDGsの推進及び「福祉×まちづくり」をビジョンに掲げ、福祉課題と社会課題の同時解決を目指しています。
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「全ての人々の心通いあう社会の実現」「ウェルビーイングの向上」を目指します。