大学生ときらり作業所が共同制作。3Dデータから木工品を製造

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障害者就労継続支援事業所 きらり作業所では、Fab(ファブ)事業に取り組んでいます。

Fabとは「デジタルデータをもとに創造物を制作する技術」を示し、具体的には自身のアイディアをデジタルデータとしてレーザーカッターなどのデジタル工作機械で読み込んで製造を行うものをいいます。

きらり作業所では、CADデータを利用して木材を削り出し、立体的な造形を行うことができる3Dターニングマシンを導入。この設備を利用し木工製品「エレファントスプーン」を製造しています。
1本1本、木材から削りだした幼児むけに握りやすい形状の木製スプーンで、ギフトとして販売されています。

機械が立体的に削り出した木工製品にやすりがけをして、滑らかにする仕上げ作業のお仕事を利用者の方々にはお願いしています。

オンライン インターンシップ開催!大学生と共同で木工製品作り

この度、この3Dターニングマシーンを活用して新しい木工製品を考え、製造する大学生向けのインターンシップを行いました。

ネットで参加者を募集したところ1名の学生さんに参加いただけることになりました。

応募してくれた学生さんが県外の方ということもあり、すべてオンラインでのインターンシップとなりました。

きらり作業所 担当職員をインタビュー

日頃、3Dターニングマシーンを使ってエレファントスプーンを製造している、職員の山口さん。

はじめての大学生との共同作業もそうですが、すべてオンラインで行われることに最初は戸惑いもあったそう。

3Dターニングマシーンを担当する きらり作業所 職員の山口さん

「共同で作業を進めるうちに、そんな戸惑いはなくなりました。」と話す山口さん。

オンライン会議での打ち合わせもスムーズに行える環境があったこともそうですが、何より学生さんがしっかりされていて、正直びっくりしました。

会議中にも自分の意見や考えをしっかりと発言することができるし、お願いした作業も遅れなく行ってくれるので安心してやりとりできましたね。

まずは3Dデータ制作

デザイン系のソフトウェアの経験がある学生さんで、3Dデータつくるモデリングソフトでの作業経験がある方でした。

3Dターニングマシンでどのような形状のものが作れるのか知るために、まずは複雑な形状のサンプルデータを制作してもらいました。

大学生が制作した3Dデータから木材を削りだしたもの

これらは全て角材から自動的に削りだされたものです。

スプーン以外の形状のものを作ることがほとんど無いので、うまくいくか不安もありましたが、お団子のように球体が連なったものや、ジグザグ、凸凹、螺旋形状など様々な形状に削りだせました。

サンプルの制作を通して、当初考えていたよりも自由な形状を作ることができることが分かりました。

しまばらんグッズを作ってみることに

サンプル品の制作後に、きらり作業所のオリジナル製品として販売できるものを企画してみることになりました。

案としてあがったのが「しまばらんグッズ」。

小さなサイズの木製しまばらん(試作品)
ボーリングのピンの形をしたもの(試作品)

担当の山口さんが見せてくれたのは、試作品として製作された小さいサイズの木製しまばらんと、ボーリングのピンの形状をしたもの。

小さいサイズのしまばらんは、ペンのキャップやスプーンの柄等につけることを想定して制作されたそうです。

ボーリングのピンは、福祉施設のレクリエーション活動で使えるように考案されたもの。
悠久会の障害者支援施設でもレクリエーションの際には、廊下などを利用して簡単なボーリングゲームをよく行っています。

今後、装飾を施して製品としての完成度を上げていきたいと話してくれました。

完成が楽しみですね。

まとめ

Fabは新しい分野なので実践事例はまだまだ少ないですが、モノづくりを取り巻く環境自体が変化を迎えつつあります。

データさえあれば、木材やアクリル、紙素材等の多種多様な素材を加工でき、本格的なモノづくりが行えるFabに私たちは魅力を感じています。

これまで障害者の方が請け負う事が難しかったような工作のお仕事をデジタル工作機械を導入することで、携われる機会が生まれます。

障害者アートも盛り上がりを見せているので、今後はデザインや企画等にも関わってもらい、より既存の発想にとらわれない面白いモノづくりを実践していきたいです。

Sustainable Development Goals

悠久会は、持続可能な開発目標(SDGs)を推進しています。

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この記事を書いた人

悠久会 広報