社会福祉法人悠久会のSDGsの取り組みが長崎新聞に掲載されました

長崎新聞SDGs

長崎県内のSDGs関連情報を発信する特集記事に、社会福祉法人 悠久会を取り上げていただきました。記事では、これまで活動してきたビーチクリーンと、地産地消・地域活性化への取り組みを行っている「おむすびカフェ 島原むすびす」をご紹介いただいています。

SDGsは「誰一人取り残さない」社会及びの実現、将来世代のニーズを満たせる持続可能な社会の実現のため、経済・社会・環境のバランスの取れた発展を目指し、17のゴールと169のターゲットで構成された世界共通の計画・目標のことです。当法人ではSDGsを推進するべく、独自に「YDGs」という中長期的な事業戦略を掲げています。「優しい心」「ゆとりある心」「喜びの心」の3つを柱にし「あらゆる立場のすべての人々が心通い合う社会」の実現するため、15の目標を設定しています。その中から、「経済好循環を生み出そう」「地域社会へ貢献しよう」などの活動目標に力を入れ、地元産食材の使用や地域企業との協働、脱プラスチック化などに取り組んでいます。

具体的な内容について、記事内で紹介があった取り組みも含めいくつか紹介します。

悠久会のSDGsの取り組み事例

ビーチクリーン活動などごみ拾いの取り組み

当法人では、利用者さんと職員で駅前や、海の日に海岸でごみを拾う「ブルーサンタ」活動などのビーチクリーン活動を実施しています。時には当法人が運営する「いろは保育園」の子供たちも参加し、タバコの吸い殻やペットボトルなどのゴミを回収しています。2020年には、世界中で一斉に清掃活動が行われるイベント「World Cleanup Day」に参加し、職員と利用者で周辺地域と海岸のごみ拾い活動を実施しました。

2021年には、清掃活動によって集まったペットボトルの蓋を利用し、SDGsアートワークショップをエコ・パーク論所原で開催された「雲仙天国」のイベントにて開催しました。利用者や来場した子供たちも参加し、当法人のSDGsの取り組みを知ってもらうきっかけになりました。

地産地消・地域活性化の取り組み

当法人では、地元産の食材を積極的に活用することで地元の生産業者の利益に繋げ、地域経済の循環率の向上を目指しています。また、地域と連携しながら島原の魅力をあらためてPRし、観光客や地元の方へ島原の魅力を再発見を促しています。

「おむすびカフェ 島原むすびす」では、おむすびに使う海苔から塩にいたるまで島原半島産にこだわっています。地域との連携にも力を入れていて、地元の企業や高校、地域おこし協力隊などと、地域と協働で商品開発を実施しています。島原むすびすの開店4周年時には、地元の中華料理店である中華園とコラボし、中に豚まんの具が入った中華園おむすびを発売しました。他にも、島原鉄道とコラボし「黄色い幸せの列車王国プレート」を期間限定で提供しました。NHKのドラマ「かんざらしに恋して」のロケが島原で行われた際は、島原商業高校とコラボし、地元産食材を使用した「ジオがくれた島原愛菜弁当」を開発してロケ関係者に提供しました。

地域おこし協力隊と協働開発した「火山弁当」は、現在もレギュラー商品として店頭に並ぶ他、島原鉄道の観光列車である「カフェトレイン」にて提供されました。火山弁当より品数の多い「風光明媚火山弁当」は、島原市内で映画撮影時にロケ弁当として提供されています。

他にも、店で提供されているコーヒーは、南島原市の「くちのつ港珈琲焙煎所」からオリジナルでブレンドされた「むすびすブレンド」を使用しています。このように地元企業と関わりながら、地元の経済が潤いつつ社会や環境をより良いものにしていく「地域経済循環」を目指していきます。

また、当法人の障がい者支援施設である「銀の星学園」では、給食調理業務を外部委託から直営に切り替え、利用者の方々が職員と協働できる環境を整えました。

これらの活動は就労支援の観点から見ても、利用者の方に自分達の仕事が社会への繋がりや地域貢献していることを実感させ、金銭的報酬以外にも感謝と共感を得るという効果をもたらしています。

脱プラスチック化・ごみ削減の取り組み

 「おむすびカフェ 島原むすびす」では、商品の包装をプラスチック容器から紙容器への置き換えや、環境に配慮したプラスチック素材の使用を進めています。ストローは、地球環境に優しい植物由来の生分解性ストローを取り入れています。レジ袋は、再生可能な有機資源から得られるバイオマスプラスチックを50%以上含むものを取り入れています。コーヒーカップも、蓋とカップが一体化した「バタフライカップ」を使用しています。アイルランドで生まれた「バタフライカップ」は、上部のベロの部分を折り畳むと、横から飲める構造になっており、プラスチックの蓋もストローも不要とあって、近年注目を集めている紙コップです。

 また当法人では、過去に島原半島を拠点として活動するNPO法人蒼ノ扉と協働で「BYE BYE Plastic!プロジェクト」に取り組んでいました。過去には、ビニールゴミの削減を促すため、サイズアウトした子供服やリサイクル素材生地を使用して、オリジナルのエコバッグを制作し販売しました。エコバッグに使用されているロゴマークは、利用者の方向けにアートのワークショップで描かれた作品を原案に制作されました。併せて、海洋ゴミ問題の説明もし、利用者の人に海洋ゴミ問題について関心を持つきっかけを作りました。

 他にも当法人の施設では、生ゴミを堆肥化する生ゴミ処理機を活用し、ゴミ削減と生ゴミを燃やすエネルギー削減に貢献しています。

SDGsを通じてwell-being(ウェルビーイング)を実現

今後は「ウェルフェア(welfare)」から「well-being(ウェルビーイング)」、すなわち社会的弱者を救済するという考え方から、一人一人が尊重され自己実現が叶えられる社会を目指し、SDGsを通じて活動を発展させていきます。

広報誌「悠久会だより」や、当ブログを活用し、このような取り組みを今後も積極的に発信する予定です。

Sustainable Development Goals

悠久会は、持続可能な開発目標(SDGs)を推進しています。

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この記事を書いた人

悠久会 広報の人

長崎県の島原半島で福祉事業を展開している社会福祉法人です。SDGsの推進及び「福祉×まちづくり」をビジョンに掲げ、福祉課題と社会課題の同時解決を目指しています。
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「全ての人々の心通いあう社会の実現」「ウェルビーイングの向上」を目指します。