島原むすびすの火山弁当が特別審査員賞!

社会福祉法人悠久会が運営する「島原むすびす」の「火山弁当」が、JR九州が主催する「第15回九州駅弁グランプリ」で特別審査員賞を受賞しました。
第13回に出場した際の「優秀賞」からさらなる高評価を獲得し、島原半島の自然の恵みを活かした地産地消の駅弁として高く評価された結果です。

【授賞式レポート】審査員が評価した「火山弁当」の魅力とは?

九州駅弁グランプリは、九州各地の駅弁の魅力を伝え、九州圏における地域経済の活性化を目指すことを目的としたJR九州が主催するイベントです。
今回のグランプリには、九州中から48種類の駅弁がエントリーし、4000件以上もの投票がありました。そのなかから選ばれた上位10種類の駅弁のなかに「火山弁当」がランクインし、3月3日に開かれた授賞式に悠久会の理事長永代秀顕が出席しました。
審査員からは、「地元食材へのこだわり」「ユニークなコンセプト」「コストパフォーマンスの良さ」が特に高く評価されました。

審査員からのコメント

  • 「火山弁当」というネーミング。火の国というと熊本のイメージが強いですが、長崎県の島原半島も雲仙普賢岳がある火山の半島。それをうまくネーミングした
  • コストパフォーマンスに優れている
  • 島原の地産地消の食材を使った二つの大きいおむすびが美味しかった。

受賞の結果を受けて島原むすびすのスタッフは、

「地域の豊かな恵みを多くの方に味わっていただけることが嬉しい。これからも地産地消の良さを伝えながら、お弁当作りに励みたい」

と語りました。

また、審査員からのコメントを受けて理事長永代は、

「島原半島は、世界ジオパークに認定されており、火山がもたらす肥沃な土壌と、豊かな栄養を育む有明海に恵まれた地域。今回の受賞は、こうした自然の恩恵を受けた島原半島の食材のポテンシャルの高さ、そして火山と共生するまちとしてのストーリー性が評価された。若い世代にも「島原の食」が持つ可能性の大きさを伝える機会にもなったのでは」

と述べました。

【火山弁当の進化】2021年誕生から3度目の駅弁グランプリ挑戦!

「火山弁当」は、長崎県の島原半島の火山の恵みを活かしたお弁当として、地域おこし協力隊員と「島原むすびす」が共同開発し、2021年5月に販売を開始しました。

火山弁当のこれまでの歩み

2021年

「火山弁当」とロケ弁当として派生した「風光明媚火山弁当」が誕生

2022年

「しまてつカフェトレイン」で提供開始

2023年

第13回九州駅弁グランプリにて優秀賞を受賞

2024年

第14回九州駅弁グランプリに「風光明媚火山弁当」がエントリー。島鉄とのコラボで派生した「ジオむすび弁当」が誕生

2025年

第15回九州駅弁グランプリにて特別審査員賞を受賞

【新たな挑戦】長崎・島原の魅力を詰め込んだ「ジオむすび弁当」

2024年に、火山弁当のメニューをリニューアルし、新たなお弁当である「ジオむすび弁当」が誕生しました。

「ジオむすび弁当」は、「しまてつカフェトレイン」の新メニューとして島原鉄道との共同開発で誕生した商品です。

「しまてつカフェトレイン」は、島原鉄道の諫早駅と島原駅間を運行する観光列車です。有明海や雲仙岳の雄大な自然を眺めながら、沿線のお店が作るお弁当やスイーツを列車内で楽しむことができます。

「ジオむすび弁当」の名前は「しまてつカフェトレイン」でアテンダントを務める田中穂奈美さんが考案しました。
田中さんは島原出身で、地元に貢献したいという思いから島原鉄道に入社。カフェトレインに乗車しアテンダント業務だけではなく、提供するメニューの選定や交渉も行なっています。

このお弁当には、完全無農薬のお米を使用した「黒米雑穀おむすび」や、季節ごとに材料が変わる「季節のおむすび」のほかに、島原産食材を使用したおかずが入っています。

メインのおかずは、雲仙岳の麓で育った豚を使用した「豚肉となすのフライ」と、「雲仙しまばら鶏」を使用してチキン南蛮風に仕上げた「鶏肉の香味野菜タルタルソース」です。
「豚肉となすのフライ」は、豚肉とナスのジューシーさを一度に味わえる贅沢な一品です。瑞々しいナスは、火を通すことによって、とろけるような柔らかさになります。サクッと香ばしい衣の中から、豚肉の旨味と、ナスの甘味が溢れ出す一品です。

一方の「鶏肉の香味野菜タルタルソース」は、島原の豊かさとキラキラと輝く明るい未来をイメージしており、赤や黄色のパプリカや香草がタルタルソースに入っていて、カラフルで楽しくなるような見た目を意識しています。

また副菜で、島原半島産のキャベツと人参、ソーセージを「酸っぱいキャベツ」の意味を持つシュークルート風に仕上げたおかずや、雲仙岳の麓で採卵された卵、島原市内で収穫されたじゃがいもを使用したポテトサラダ、島原半島産の旬の野菜を使用した野菜の和え物が入っています

理事長永代は

「火山弁当を片手にしまてつカフェトレインに乗って、島原の風景を眺めながら味わう。そんな体験が、島原の観光活性化や島原鉄道の魅力向上にもつながれば」

と語っています。

まとめ 〜地産地消でSDGsの実現を目指す〜

社会福祉法人悠久会では、地元産の食材を積極的に活用することで、地域の農業や漁業を支え、持続可能な社会を目指しています。

地元産の食材を使用することで実現するSDGsの目標

目標11

「住み続けられるまちづくりを」 → 地域産業と観光の活性化

目標14

「海の豊かさを守ろう」 → 長崎・島原の豊かな水産資源を活用

目標15

「陸の豊かさも守ろう」 → 島原半島の農産物を最大限に活用

また、悠久会ではSDGsを経営に取り入れ、職員一人ひとりが取り組むべき15の目標である「YDGs」を独自に掲げています。

「誰一人取り残さない」社会を目指し、職員と利用者が力を合わせて、成長していきます。

雲仙火山の活動によって誕生した島原半島のストーリーと、豊かな土壌で生産された島原産食材の豊富さと魅力を伝える「火山弁当」および「ジオむすび弁当」は、観光客や地元の人に愛される存在でいられるように、今後も販売を続けていく予定です。

「島原むすびす」では、これからも長崎県産および島原産の食材を活かしたお弁当作りを続けながらSDGsを実現し、誰一人取り残さない社会の実現を目指します。

「火山弁当」および「ジオむすび弁当」のご予約は、「島原むすびす」の店頭およびお電話で承っています。
店舗では、お弁当以外にも島原および長崎産食材を使用したおむすびや、具沢山のスープ、からあげなどのおかずが入ったランチボックスを販売しています。

島原駅の裏に店舗があるので、公共交通を利用する方にも便利です。
また、「島原むすびす」の公式LINEを友だち追加すれば、お会計のときにご利用できるクーポンをゲットできます。ご来店およびLINEの追加のほど、よろしくお願いいたします。

Sustainable Development Goals

悠久会は、持続可能な開発目標(SDGs)を推進しています。

この記事を書いた人

悠久会 広報の人

長崎県の島原半島で福祉事業を展開している社会福祉法人です。SDGsの推進及び「福祉×まちづくり」をビジョンに掲げ、福祉課題と社会課題の同時解決を目指しています。
#社会福祉法人 #sdgs #障害福祉 #保育 #まちづくり
「全ての人々の心通いあう社会の実現」「ウェルビーイングの向上」を目指します。