
様々な障害についてご紹介するコーナーです。
支援を必要とする人に適切な配慮が行えるよう理解を深めていきましょう。
どんな障害特性がありますか?
外見が似通っている場合が多い
“なぜ、外見が似通った顔立ちをしているか?”というと、ダウン症の症状の1つとして骨の発達がゆっくりである事が挙げられます。特徴的な外見でダウン症と判断することができる場合が多く、1つの大きな特徴となっています。
関節や筋肉の緊張が弱く体が柔らかい
ダウン症の多くは体が柔らかいです。単に体が柔らかいのではなく、関節や筋肉の緊張が弱い為に体が柔らかくなっています。
しかし、この筋肉の緊張には乳幼児期からの体操・訓練等で大幅に改善し、成長するにつれて目立たなくなっていきます。
知的障がいを伴い、発達が非常にゆっくりしている
知的障がいを伴っている人が多く、言葉の面や物事を覚えることを苦手とする人が多いです。動作や話すことはゆっくりであっても一歩一歩成長していることに変わりはありません。
口の構造上、言葉が聞き取りにくい
舌を口の中で滑らかに動かすことができず、舌足らずな話し方になってしまう為、聞き取りにくくなります。
同じ症候群でも人それぞれで異なるので、絶対にこの症状があるということではありません。得意なこと、苦手なことをしっかりと理解することが大切です。
Staff interview
ダウン症候群の方を支援をする上で心がけていること
- 明るい表情や言葉かけを意識する。
- 共感する。
- 出来るようになった事を増やして自信につなげる。
- 短く簡単な言葉で話す。
- 冷静に話し、物事を分かりやすくストレートに言う。
- こだわりを否定せず、得意な事、苦手な事の配慮をよく行う。
- ゆっくり本人なりのペースで対応する。
- 視覚的なツールを利用してコミュニケーションを行う。

ダウン症の方は、こだわりや見えづらさ聞こえづらさを上手に表現できないことが多いため、簡単で明瞭な言葉や具体的な単語を用いてコミュニケーションを取るようにして、できるだけ分かりやすい言葉や表情を用いて話すように心がけています。また、言葉で伝えるよりも視覚的な情報が理解しやすいため、視覚的ツールにて図案化し、コミュニケーションを行い、ゆっくりと本人なりのペースで行動を共に行うように支援をしています。
私は、ダウン症の方の性格は非常に明るく、表情豊かな方が多いように思います。
その一方で、コミュニケーションがうまく伝えられない事が原因で強いストレスを感じてしまうことがあります。
共感する心を持ち、安心できるように本人の得意な面を生かし、本人らしく生きるようにサポートを心がけています。
ダウン症などの障がいのある方を特別視するのではなく、まずは私たち自身が正しい特徴を知り、知識を深め、自然に接していく事が大きな一歩だと思います。
こだわり等のルーティン化を作り、見通しが出来る安心した生活が送れるようにサポートを行い、ちょっとした思いやりや工夫で相互の架け橋になれるようにこれからも支援を行っていきたいと思います。
また、住み慣れた環境や地域で、安心した生活が出来るようにそれぞれの得意な事や苦手な事を良く知り、悩んだ時は相談できる体制作りが必要です。
その為にも、周囲との関わりの中で、興味、関心を広げていくような関わりを重視した支援を行って行ければと思います。
「共生社会の実現」のために、障害について正しく理解しよう。
人それぞれに合わせた本当に必要な支援を。