てんかん発作について学ぶ

様々な障害についてご紹介するコーナーです。
支援を必要とする人に適切な配慮が行えるよう理解を深めていきましょう。

てんかんとは ― 障害の特性について

てんかんとは、脳の中で一時的に異常な電気信号が起こることによって発作が生じる病気です。
発作と聞くと「けいれん」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には発作の症状はさまざまです。

例えば――

  • 一瞬意識が途切れて「ぼんやり」するだけの発作
  • 手や足がピクッと動く発作
  • 意識を失って倒れ、全身が硬直したりけいれんしたりする発作

など、人によって症状や頻度は異なります。
発作は脳のどの部分で異常な電気活動が起こったかによって「全般発作」と「部分発作」に分けられます。全般発作は左右の脳全体が異常な電気活動を起こす発作で、意識を失うことが多く、部分発作は脳の特定の部分から始まる発作で、脳のどの部分から起こるのかによって、発作の症状が異なります。

てんかんは決してまれな病気ではなく、100人に1人程度が何らかの形で経験するといわれています。

てんかん発作は、薬を服用することでコントロールできる人も多く、正しい知識と周囲の支えがあれば、学校生活や仕事、地域生活を安心して送ることができます。

人それぞれで異なるので、絶対にこの症状があるということではありません。相手をしっかりと理解することが大切です。

Staff interview

てんかんのある方への支援と心がけ

てんかん発作は突然起こることが多いですが、慌てず落ち着いて対応することが最も大切です。

日ごろからできる支援

  • 発作が起きたときの対応を、本人や家族・支援者と確認しておく
  • 睡眠不足や強いストレス、光の刺激など、発作のきっかけをできる限り避ける工夫を行う
  • 「発作がある=何もできない」ではなく、その人のできること・得意なことを尊重して支援していく

てんかん発作は突然起きることがほとんどですが、人によっては発作が起きる可能性が高い場面もあります。私の経験上の一例として、起床時や車でのドライブ時、テレビ視聴時の光の刺激などで発作が起きる方もいらっしゃいます。絶対ではありませんが、発作が起きる予兆の一つとして日ごろから心掛けておくと、てんかん発作が起きた時に落ち着いて対応することができます。

発作が起きたときの対応

  • 安全な場所を確保し、本人が怪我をしないように周囲の危険物を離す。
  • 口の中に物を入れない(誤って窒息するおそれがあります)
  • 発作の種類や持続時間を観察し、必要に応じて医療機関に連絡します。
  • 発作が2〜3分でおさまれば、そのまま休ませて見守る
  • 5分以上続く、または連続して起こる場合は、すぐに救急車を呼ぶ

発作後は本人が混乱していることもあるため、やさしく声をかけて安心させることが大切です。

●お話を聞かせてくれたスタッフ

障害者グループホーム
都久志荘

サービス管理責任者
金原さん

まとめ

てんかんは「発作が起こること」以外は、ほとんどの時間を健康に過ごせる病気です。「てんかんが起きるから」と日常生活に制限をかける必要はありません。大切なのは、「てんかん」という言葉にとらわれず、その人らしさを大切にすることです。

発作があっても、正しく理解し周囲と支え合うことで学校や職場、地域の中で安心して生活することができます。私自身もてんかんに対しての理解と少しの配慮を行い、誰かの安心と自信につながっていく支援に繋げていけたらと思います。

「共生社会の実現」のために、障害について正しく理解しよう。
人それぞれに合わせた本当に必要な支援を。